【ポータブル赤道儀】スカイメモSを購入 その1
Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS レッド
僕が最初に買った赤道儀は、6年位前に買ったセレストロンAdvanced-GTです。
自動導入もできるし、オートガイドにも対応できるので非常に良い買い物だったと思うのですが、いかんせん重い。
三脚だけで8kg以上あり、赤道儀を乗せると20kgを超えます。カメラやレンズも5kg程度あるので合計25kgオーバーの荷物になります。
そうすると車に運ぶにも一苦労で稼働率が一気に下がります。
20kgオーバーの赤道儀を持ち出して天体撮影に出かけるには以下の条件を満たす必要があります。
- 晴れている
- 寒くない
- 満月じゃない
- 目的の天体がちょうど良い時間に、ちょうど良い高さにある
- 次の日が休み
- 他に楽しい事が無くて、モチベーションが高い
こんなにハードルが高いので、6年間で外に持ち出したのは3度しかありません。
そんなこんなで、天体撮影もやめて機材を全部処分しちゃおうかとも思っていたのですが、最近Vixenポラリエのレビューが増えてきて、また天体撮影への意欲が湧いてきました。
簡単に持ち出しが出来る(やる気になる)ポータブル赤道儀が欲しくなったので、ちょっと調べました。
一般的にポータブル赤道儀のメリットは以下のような物があります。
- 軽いから持ち出す、やる気になる
- 登山にも持っていけるかも
- タイムラプス動画も作成できる
予想されるデメリットは以下のようなものです
- 追尾性能が悪いと思われるので、標準〜広角までしか使えない
- 電池の持ちが不安
- 耐久性が心配
候補として絞ったのは以下三製品
- Vixenポラリエ
Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ(WT) ホワイト 355051
- 出版社/メーカー: ビクセン
- 発売日: 2011/11/30
- メディア: Camera
- 購入: 1人 クリック: 41回
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- ケンコースカイメモS
- ナノトラッカー
軽いという点で考えると、以下のようになります。
ナノトラッカー > ポラリエ > スカイメモS
登山に持っていくとしたらナノトラッカーでしょう。
ただしナノトラッカーは重い機材は乗らないでしょうし、極軸望遠鏡もないのでせいぜい天の川とか星野撮影しかできないと思います。
極軸望遠鏡については、ポラリエはオプションがあり、スカイメモSは標準装備です。
登山に持っていく事が年に何回あるか?と考えた時に、まあ年に2回持ち出せば良い方だと思い、ナノトラッカーは選択肢から外れました。
ポラリエとスカイメモSは、どちらも古くからポータブル赤道儀をやっているVixenとケンコー製なので、オプション類も充実していて長めのレンズもまあまあいけます。
基本性能を比較してみますが、ポラリエとスカイメモSでは、それぞれ積載能力は以下の通りです
スカイメモS(5kg)> ポラリエ(1.5kg)
本体重量を比べると以下の通りです
ポラリエ(800g)> スカイメモS(1kg)
200gの差で3.5kgの積載能力差があるわけです。
具体的に自分の手持ち機材で考えてみます。
デジイチ(EOS kiss X2) 475g + 自由雲台389g = 864g
ポラリエに乗せられるレンズはせいぜい700gまでになると思います。これだと載せられるのは軽めの単焦点で手持ち機材だとタムロン90mmマクロが一番長いレンズになります。
じゃあスカイメモSに4.1kgのレンズが載るかというとそんな事はなくて、重いレンズを乗せる場合には微動装置やバランスウェイトも必要になるので、ギリギリ3kgまでいけるかなあ、という感じかと思います。手持ち機材でいうと、700mmの望遠鏡が約1.5kgなので、これも載せられる事になります(追尾できるかどうかは別問題)。
撮影の幅でいうと、もうスカイメモSの方が圧倒的に広いわけです。
スカイメモSはポラリエに比べて”嵩張る”というデメリットはありますが、移動は車でするので問題はありません。
そんなこんなで、スカイメモSをポチっちゃいました。
実際買ってから1ヶ月くらいですが、すでに3回出動しているので余裕でAdvanced-GTを超えてしまいました。
スカイメモSはオプションも色々あるので長めのレンズも対応出来そうです。
その辺もおいおいレビューしていきたいと思います。